舞台機構Stage Machinery
人の心に大きな感動をもたらす舞台芸術の数々・・・総てはこの熱き想いをより的確に伝えるために―
舞台機構とは舞台に必要な舞台専門設備の1つで、舞台設備は一般的に3つに分類されます。
舞台照明、舞台音響、そして舞台機構です。
舞台機構とは演目に応じて、舞台幕、背景パネル、照明器具、音響器具などを昇降させる為の吊物機構、音響反射板や残響可変装置などの音響機構、床が可動する床機構装置などを指します。
舞台に関する動くモノを私共は設計から製作、施工、保守・改修まで一貫して行います。
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吊物機構
昼夜問わず全国の劇場では様々な演劇・ダンスといった人々に感動を与えるステージが繰り広げられています。
その感動を与えるステージを影で支えているもののひとつに吊物機構があります。
吊物機構とは舞台上部のブドウ棚(スノコ)より舞台セットや舞台幕、照明器具を吊下げ、昇降させる機構です。
舞台にはこのような吊物装置が所狭しと並んでいます。
また、舞台上部にあるブドウ棚(スノコ)にはこの吊物を昇降させる機械やワイヤーなどが巧みに配置されています。 > 詳しく見る -
音響機構
舞台上で奏でられる素晴しい旋律・・・・その心地よさをサポートするのが音響機構です。音響機構として挙げられるのは音響反射板装置と残響可変装置です。
音響反射板装置とは演奏音を観客側に反射させ、演奏者自身にも音を返す為の機構です。
設置することでクラシック、声楽といった生演奏に適した心地よい「響き」を観客へ届けることができます。
天井反射板、正面反射板、側面反射板を基本とした機構で舞台全体を覆うことで、「音」の吸収・拡散を防ぐのと同時に効率よく反射させます。
残響可変装置とは演目に適した残響を客席に作り出す為に反射面・吸音面の組み合わせを可変させる装置です。
吸音パネルや吸音幕等で形成します。 > 詳しく見る -
床機構
床機構は様々な用途に合わせた機構があります。
例えば歌舞伎の演出に使用するすっぽん迫り、オーケストラで使用するオーケストラ迫りなどが代表として挙げられます。
もちろんこれはほんの一例です。
様々な用途のために最適な床機構をご提案させていただきます。
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制御機器
舞台機構で特に重要なことは、安全なことはもちろん、思いの場所に正確にそしてスピーディーに配置・転換可能な信頼性です。
電動の場合、その作業を担うのが制御機器です。
過積載を防止するための過積載検知装置、安全な吊込み作業を行うための極低速運転、多彩な演出に対応するために正確に設定位置まで昇降可能な位置決めシステムやグループ運転、万が一に備えたバックアップシステムなどでこの条件をクリアしています。
制御機器はオペレーターが操作を行う操作盤、操作盤からの信号を受取り、各装置の動作を制御する制御盤から成り立っています。
操作盤の配置は舞台下手袖に配置し、舞台の状況を確認しながら操作するのが一般的です。
制御盤の配置は吊物・反射板用はブドウ棚(スノコ)上、床機構用は迫りピット付近が一般的です。 > 詳しく見る -
WaagnerBiro社製品
百年前の1906年にはウィーン国立オペラ劇場(Staatsoper)の舞台機構を手がけた伝統ある舞台設備会社です。
製品群として【Super Silent Stage Winch】の名称の低騒音型可変速ウインチをはじめとする各種電動ウインチや、これを制御するC.A.T(Computer Aided Theatre)システムなど洗練された機能を持つ機器のラインナップを揃えています。
装置も制御機器や安全思想も洗練されており、世界最高水準のものと言っても過言ではありません。
サンケン・エンジニアリングは2007年より日本総代理店として日本国内にワーグナー・ビロ社の全世界で採用された安全かつ高性能な優れた製品をお届けしています。 > 詳しく見る -
舞台大道具
舞台道具・備品は、コーラス・演奏会で使用するヒナ段を構成する平台、箱足、開き足、ステージデッキ、バレエで使用するバレエシート、式典で使用する国旗、市旗、校旗、看板パネル、日舞などで使用する松羽目や所作台など演出に関わる舞台専用の備品です。
舞台道具・備品の中でも比較的使用頻度が多い平台や箱馬や開き足、国旗、市旗、校旗、バレエシートなどは、劇場にて用意しておくのが一般的です。 > 詳しく見る