床機構Floor Equipment
床機構は様々な用途に合わせた機構があります。例えば歌舞伎で使用する小迫りやすっぽん迫り、オペラでオーケストラピットとして使用するオーケストラ迫りなどが代表として挙げられます。
これらは演出や転換に使用される機構、演目に必要な空間へ転換するのに使用される機構という風に使用目的が異なります。
もちろんこれらは床機構のほんの一例です。
また、昇降には様々な方式がありますので、設置状況や用途に合わせて最適な床機構を御提案いたします。
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小迫り・すっぽん迫り
舞台上にある小型の昇降床です。
演目の進行に伴い、演出的に出演者やモニュメント等が舞台下より迫り上がってくる装置です。
花道に設置する迫りを「スッポン」と呼びます。 > 詳しく見る -
オーケストラ迫り・前舞台迫り
オペラ、ミュージカルなどのオーケストラが必要な演目の場合、舞台と観客との間に一段下がった位置にオーケストラ演奏用の場所を設けます。
これを「オーケストラ・ピット」(通称オケピ)と呼びます。
このオケピに昇降機構を設けることで、必要ない演目の場合などにこのスペースが無駄にならないようにしたものを「オーケストラ迫り」と呼びます。オケピットとしての使用を想定しない前舞台として拡張する場合や平土間にするのを目的とした場合は前舞台迫りと呼びます。 > 詳しく見る -
客席段床迫り
ホールの床面を分割昇降とすることで、例えば通常客席⇔拡張舞台⇔平土間といったように催しに合わせて舞台と客席の割付を変更することができます。
昇降方式は高ストロークはスパイラリフト式、低ストロークはクロスアーム式が最適です。 > 詳しく見る